6N7GTプッシュプルアンプ製作例(フロービス)
☆ 回路構成
6N7GTは出力段に使用する場合は B級増幅でドライブ電力が約0.4W必要で出力は10W/1本。
通常はインプットトランスでドライブしますが、その場合 NFBが難しくなり 他の方法を考えました。
シャーシは以前と同じ物で 前段の球が1本/CHの為、トランジスターでエミッターフォロアーにより
インピーダンス変換をしました。真空管でする場合は、パワー管によるカソードフォロアーが必要と思われます。
6N7GT(Russia製)を2本/ch 使用で回路上パラプッシュになっています。
規格では無信号時 Vp300V、IP 35mA/1本 ですが、プレート損失が約10Wもある様に見えないので
Rb560Kの抵抗で電流を22mA位に下げています。電流値はカソード抵抗の1Ωで測定できます。
OPTは8Kで使用、出来れば出力が20W位のものが良い、NFBは約7dBと少な目です。
初段目は6DT8を使用。特性は12AT7や6AQ8と似ていますが、ヒーターカソード間の耐圧が200Vで
ヒーターバイアスが今回巻線を直列に使用したので 掛けられない為。
トランジスターは2SC2240で耐圧があり、安価に出回っています。実験では2SC1815でも問題ありませんでした。
トランジスター用電源はヒーター巻線を全て直列に接続して、ダイオードにて+-の半波整流で供給しています。
ダイオードはブリッジ用KBPC610を手持ちの都合で使用しました。
☆ 回路図
画像データー
☆ 配線図
1,
電源、アース回路
2,
高圧、整流回路
3,
ヒーター回路
4,
電圧増幅回路
5,
出力回路
☆ 完成写真
裏面
☆ 調整
高圧整流器と10Ω5W間の配線を外しておく。
電源を入れヒーターの点灯確認、6N7GTのグリッド電圧が約-3.3Vになっているか確認。
高圧配線を繋ぎ各所の電圧チェック。
☆ 特性
出力は予想以上の20Wまで出ました。
歪が多いのは 球固有なのか、ペアーが上手く揃っていなかった為か、
前段を含めて機会があれば再度調べてみます。
Excelデーター
制作ページ