6L6 トライオード接続 シングルアンプ製作例 (フロービス)
☆ 回路構成
出力管 6L6族(6L6G/GT/GA/GB/GC、5881、KT66、350B/Cなど)
6L6はトライオード(3結)接続です。3結時の規格はVp max 275V、Pw max 19W の為、
Rb100Ωで電圧を下げています。
電圧増幅管 6SL7GT/6SU7/6188など (5691はヒーター電流が大きい為、Rhの調整要)
出力インピーダンスを低く出来るSRPP採用、ヒーターは整流してハムノイズレベルを下げています。
整流管 5U4G/GB 直熱管を使用しました。
5AR4など傍熱管では電圧が高くなり6L6の規格を超えます。
XE-20Sの場合 逆位相になる為、0-8Ω端子で調整しました。
1次側のB-P側を逆にしても良いのですが、高域特性が少し劣ります。
指定なき抵抗は1/2W 5%のカーボン抵抗使用
☆ 回路図
基本回路
OPT変更
☆ 配線図
1,
電源、アース回路
2,
高圧、整流回路
3,
ヒーター回路
4,
出力回路
5,
電圧増幅回路
6,
完成写真
☆ 調整
整流管を抜いて電源を入れる。
パイロットランプが点灯するか?、真空管のヒーターが点灯するか?
もしヒューズが切れた場合は、電源回路又はヒーター回路の配線を見直してください。
次に整流管を入れて再度電源ON。
目耳鼻で確認し、異常があれば直に電源を切れる態勢で臨む。異常が無ければ電圧をチェックする。
高圧側の電圧はコンセント側100Vの変動により、10V位違っても問題なし。
異常が無ければ音出しテストで終了。
☆ 備考
今回はシンプルで無調整、作り易いと思います。
パワーは約2Wの為、スピーカーは高能率の物を御使用ください。
6L6は3結にするとパワーは出ませんが、ダンピングの効いた歯切れの良い音になります。
歪みもデーターは悪いですが、殆どが第2高調波で特に気になりません。
◎ 特性
Excelデーター
◎ OPT特性
Excelデーター
☆STタイプ 6L6G+5U4G
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