6CA7/6L6GC/6550A シングルアンプ製作例(フロービス)
☆ 回路構成
今回は固定バイアス方式にしました。
バイアス調整用ボリュームを調整する事で、部品交換無しに
多種類の真空管が使用できます。
尚 電流確認の為、電流計を取付ました。(現在 安価にて販売中)
取付は34Φのホールソーで出力管の前方に穴開けしましたが、好みにより前面でも取付可能です。
又 メーターのランプは12V仕様ですが、12V加えると明るすぎる為、6.3Vに接続しました。
出力管 6CA7/EL34、6L6GC/KT66、6550/KT88などが使用できます。
電圧増幅管 6SL7GT、6SU7GT、5691、6188など
整流管 5AR4/GZ34など
出力管はUL接続にして、少量の負帰還を掛けています。
又6CA7は第3グリッドが1ピンに独立して出ている為、8ピンと接続する事。
出力インピーダンスは3.5KΩに接続(OPTの③に出力端子から接続)
電圧増幅管はSRPP回路の為、ヒーターバイアスをかけています。
高域(100KHz以上で0.1μF負荷時)でピークが出る為、6SL7に33pF/500Vで補正しています。
指定なき抵抗は1/2W 5%のカーボン抵抗使用
バイアス調整用ボリュームはRV24YN B30KΩを使用
-C電源の整流ダイオードはブリッジ型を使用しましたが、ダイオード1本による半波整流でも十分です。
☆ 回路図
画像データー
☆ 配線図
1,
電源、アース回路
2,
高圧、整流回路
3,
ヒーター回路
4,
出力回路
5,
電圧増幅回路
6,
完成写真
☆ 調整
配線の間違いが無いか十分チェックして、整流管以外の球を挿して電源ON
この時 ヒューズが切れた場合は電源回路とヒーター回路をチェックしてください
異常が無くヒーターが点灯すればOKです。
次にバイアス調整用ボリュームを左に回し切り、出力管の5Pin(第1グリッド)の電圧が
約-50Vを確認します。
整流管を挿して電源ON、しばらく様子を見て異常が無ければバイアス調整用ボリュームで
出力管の電流が70mA位になる用 交互に調整します(片方を調整すると、他方が変動します)
☆ 備考
NF量は約6dBでダンピングファクターはON-OFF法で約2.5です。
歪が多いのは、NFが少ないのと前段を歪まして打消し作用をしなかった為です。
出力管自体の第2高調波が殆どです。
高能率なスピーカーを使用する限りパワー不足は無く、
プッシュプルアンプには無いシングルの良さがあります。
◎ 特性(6CA7時の特性ですが、他の球もほぼ同じです)
Excelデーター
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