リップルフィルターの製作例(フロービス)
アンプの電源は交流電源を整流して、フィルター回路を通してから各回路へ送られます。
フィルター回路にはコンデンサーと抵抗やチョークコイルの組み合わせが殆どです。
(高圧の3端子レギュレーター等が無い為)
今回 TV偏向用の高耐圧2SD1710が安く入手できたので使ってみました。
回路図
2SD1710はVCBO=1500V、PC=50W、hfe>8 (100mA~200mAの場合、hfe=15~20位)
詳しいデーターシートがネットで掲載されています。
通常シングルアンプの場合はIo=120~200mA位で、hfe=18、電圧降下を25V位に設定すると
Ib=120/18=6.7, Rb=3.7KΩ、Ib=200/18=11 、Rb=2.2KΩ
従ってRbを2K~4K位で調整すればOKです。
使用写真
PC=22V×0.12A=2.6W 十分余裕がありますが必ず放熱板かシャーシに直接取付けてください。
(シリコングリスも忘れずに)
尚 保護用ダイオードは最初エミッタからコレクタのみでしたが、
電源スイッチをパチパチ繰り返した場合壊れたので
ベースからエミッタへダイオード2個で0.6V×2=1.2V以上掛からない様に取付けています。
リップルはチョークトランス時と同等以上下がりました。又 フリッカーノイズも下がっています。
チャンネルセパレーションも100Hz以下が良くなっています。
各CH毎に取付けがベストです。次回報告予定。
製作メニューへ戻る