メインアンプ 測定方法(フロービス)
◎ 測定器の種類
1、電子電圧計
レンジは1mV~300Vあれば良い。
目盛はメインが0-1V、サブ目盛にdBの表示が読み易い。
2ch用(2指針)は1台2役ですが、少し読みづらい。
2、発振器
5Hz~1MHz位あれば良いが、10Hz~500KHzでも可。
歪率の測定に使用する場合は、低ひずみの発振器が必要です。
(真空管アンプの場合は歪み率は0.01%読めれば十分で0.03%でも差し支えないと思います。)
LEADER LAG-120A 1KHz時の歪み 0.05%以下(実測0.03%以下)
松下 VP-7201A 〃 0.005%以下
3、歪率計
ステレオ用(2ch)よりモノラル用が使い易い。
入力レベルを調整すれば歪率は自動で表示されるタイプが殆んどで
レンジは0.1%~30%位で十分です(0.03%~30%は測定可能)。
周波数は1KHzだけでも良し。
4、オシロスコープ
多種類有りますが、20MHz以上で2chあれば十分です。
※ 以上はアマチュアが真空管アンプを、趣味で動作点検をする為のアドバイスである。
よって安価な物や中古で十分である。
◎ 測定器の接続図
1、入出力特性
発振器の周波数を1KHzにセットして、発振器出力を100mVに調整する。
アンプの8Ω端子からダミーロードへ接続して、8Ωのスイッチを入れる。
(コンデンサーはOFFの位置)
アンプにボリュームが付いている場合はMAXにセットする。
出力電圧を読む。(電子電圧計か歪み率計に付属のメーターにより)
順次発振器の電圧を上げて(100,200,300・・・mV)出力電圧を読む。
オシロで波形を見て最初に波形が崩れた出力電圧がクリップポイントで、さらに入力を上げていき
大きく波形が崩れた電圧で中止する。(歪み率10%が目安)
2、周波数特性
発振器の周波数を1KHzにして、アンプ出力を1W前後
(出力電圧2.4V~3.2V間)の0dB点に合わす。
(電子電圧計の目盛はVとdBがあり、1W時の出力電圧は約2.8Vで、
その近辺のdB目盛0に出力電圧を合わす。)
発振器の周波数を下げて-0.5dBの周波数を読み、-1、-2dB・・・と続き読んで、
今度は周波数を上げて同じ様に読む。
又 出力に応じて0.1W/1W/10W時なども確認すればよい。
3、歪み率測定
通常W対%表示の為、最初にWを電圧値に変更しておく。
別紙参照
0.1W(0.9V)時から歪み率が最大10%までの適当な間隔で読み取る。
4、残留ノイズ測定
アンプの入力をショート又はボリュームを0にして、出力電圧を測定する。
1mV以下は針の変動(フリッカーノイズなど)する場合があり、その場合は1mV以下としてOK
5、ダンピングファクター測定
簡単なON-OFF法で、VO=無負荷時の電圧、VL=負荷時の電圧、DF=ダンピングファクターとすると
DF=VL/(VO-VL)
出力1W位で測定する場合、ダミーロード8Ωのスイッチを切りにし、出力電圧VOを3Vにセットする。
周波数は1KHzで、参考に20Hzや20KHzも確認すれば良い。
次に8Ωのスイッチを入れて出力電圧VLを読む。
例えばVL=2Vであれば DF=2/(3-2)=2
☆DFはアンプの特性の中で、スピーカーの音質を大きく左右します。
自分のスピーカーが一番良く鳴る値を探しましょう。
6、その他
アンプの安定度(負帰還アンプの場合)を確認する場合
低域の安定度は8Ωのスイッチを切り100Hz~5Hz(10Hz)
でピークが出ていないかチェックする。
高域は、発振器を10KHzの方形波に切り替え
オシロで波形を見ながら、8Ωのスイッチを切り、
コンデンサーのスイッチを切り替えて発振しなければ良いが、
発振する場合は8Ωのスイッチを入れ再度コンデンサーを切り替えてチェックする。
通常は8Ω+0.47uFまで発振しなければ良しと思われる。
※発振したりピークが大きく不安定な場合は負帰還回路の見直しが必要です。
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