6C19 OTLアンプ製作例(フロービス)
☆ 回路構成
◎出力部
球は6C19 Russia 球でMT管です。
6AS7や6080等は双ユニットの為、管内でのバラツキが問題ですが、
6C19は単管でウォーミングアップが早いのが特徴です。
今回はコンパクトにしたかったので、シャーシ350*250mm(リードS-3)
6C19はパラPP(4本)/ch にしました。
◎前段
12AX7のSRPPと6DT8の一般的なムラード型です。
6DT8は6AQ8や12AT7が代用できます。
打消しは位相反転のカソードへ、ハムノイズは-B電源より初段目へ
◎電源部
電源トランスはSさんより頂いた物で、トロイダルコアーの為、上置きでカバーを付けています。
容量等は1次 0-100V 2次 : 0-115V(0.9A)、0-115V(0.9A)
0-25V(2.2A)、0-6.3V(2A)、0-330V(0.1A) 全容量は約300VA
◎今回も電源ON時の突入電流が大きい為、リレーで約0.3S遅延しています。
リレーはACではビビリ音が有り、DC24V(オムロンLY-2F)にしました。
減流抵抗R-ryは5W10Ω温度ヒューズ付きをパラに接続して10W5Ωにしています。
◎バイアス用電源は少し複雑ですが倍電圧で取り出しています。
☆回路図
☆ 写真
上側
裏側
☆ 調整
1、6C19以外を挿して前段部の電圧チェック。
パワー段のバイアスチェック。ボリュームを最小値(-電圧最大)に設定。
2、6C19を片chのみ挿入。
電圧計Vを出力端子とワニ口で1Ωのカソード側へ接続。
バイアス用ボリュームを上下同じように回して、電圧計が50mV~60mVに調整する。
この時6C19の2本分のアイドリング電流は50mA~60mA。
次に電圧計のワニ口をYへ接続。
±1V以内になるようにバイアスボリュームを調整する。(無負荷で多少変動するが問題なし)
3、ハムが多ければハムキャンセル用の抵抗※R-ha180KΩを調整する。
4、片chも同上で調整。
◎ 特性
Excelデーター
☆NFBは18dB、パワーは約6Wです。
パワー不足であれば2パラPPから3パラPPにすれば10Wは望めると思います。
(電源トランスのヒーター巻線を25V3Aに変更)
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