6N5Pプッシュプルアンプ製作例(フロービス)
6N5Pは6AS7Gよりバイアスが1割程度浅いだけで殆んど同じです。
同等管に6H5C Russia があります。
この手の球は安価で種類も多く入手も簡単ですが、バイアスが深い為、前段に苦労するのと
自己バイアス用抵抗の熱処理が大変です。
☆ 回路構成
◎出力部
カスケード接続にし、各グリッドに入力する事でドライブ電圧を軽減しました。
電流は約50mA設定です。6AS7G/6080使用の場合はカソード抵抗を
少し大きな値に変更してください(680Ωなど)
◎前段
一般的なムラード回路です。
12AT7のSRPPと12AU7の位相反転
◎電源部
整流管はGZ32を使用しましたが、5AR4や5U4G/5U4GBでも可能です。
☆ 回路図
画像データー
☆ 配線図
1,
電源、アース回路
2,
高圧、整流回路
3,
ヒーター回路
4,
電圧増幅回路
5,
出力回路
☆ 完成写真
前回のバランス回路を残していますが、不要です。
裏面
☆ 動作確認
6L6参照
☆ 調整
6N5Pの各ユニットのプレート損失13Wを越えないように注意してください。
電流はカソード抵抗560Ωの電圧から26V÷560Ω=0.046A
上段の損失は(プレート電圧347V-カソード電圧110V)×電流値0.046A=約11W
下段の損失は(110V-26V)×0.046A=約4W
以上より上段の損失に注意すればOKです。
今回バランス回路は省略しました。バイアス電圧で4本の内、似た球をペアーに使用。
☆ 備考
内部抵抗がカスケードの為、多少高くなりました。
負帰還は約8dBで、ダンピングファクターはON-OFF法で約4です。
◎ 特性
Excelデーター
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