811A シングルアンプ製作例(フロービス)


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穴開け加工
パーツリスト

☆ 回路構成 
 ◎出力部 
 811AのA2動作でグリッドに約+16Vかける。 
 3極管ですが、5極管寄りの特性です。無帰還ではDFが非常に小さくなり、今回約11dBのNFBをかけています。
 OPTはU-808で5KΩ接続。電流は約100mA流しています。電流を増やして3.5KΩにすれば出力はふえますが 
 OPTの容量もあり控えました。ヒーターは6.3V4Aで整流する場合7~8Aの交流巻線が必要で
 今回別にヒーター用トランスを取付。
 ◎前段  EF86/6267でゲインを稼ぎNFB約11dBかけています。
 ドライブは7591Aのカソードフォロアーでグリッドのバイアスを調整し811Aの電流を約100mAに合わせます。 
 7591Aのカソード抵抗はウォ-ミングアップ時のハムを抑える目的です。
 ◎電源部 
 MX-280でシリコン整流。ヒーターの整流は6.3V両波整流で、トランスの違いでドロッパー抵抗が少し異なります。
 0.1~0.33Ω5Wの抵抗をパラ接続で調整します。
 電解コンデンサーの容量は手持ちの都合で10000μFを使用しましたが、20000μF以上をお勧めします。
 (リップル電流で熱を発生する為)

回路図
内部配線  EF86のまわりは少し混雑していますが、他はゆとりが十分あります。

☆ 備考
 CHINA製で測定、思ったより良い特性でした。ハムレベルは811Aによりますが、1mV位に収まると思います。
 尚 誘導ノイズのジー音が気になりハムバランスにBP(無極性)10μFを付けました。ダンピングファクターは約4です。
 当然の事ですが、EF86の内部シールドはアースに接続(2ピン又は7ピンのどちらか片方で良い)
◎ 特性 Excelデーター

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