ネットワークの制作(フロービス)
◎多くの方がネットワークを使用されていると思いますが、JBLの場合時代により16Ωと8Ωが
混在しネットワークも色々で、端子部の接触不良も多く今回自作して見ました。
ネットワークの種類 (12dBスロープ)
1、定抵抗型 ρ=0.707 -3dB クロス
L1=L2=R/(√2πfc)
C1=C2=1/(2√2πfcR)
2、定抵抗型 ρ=1 -6dB クロス
L1=L2=R/(πfc)
C1=C2=1/(4πfcR)
3、非対称型
L1=1.32R/(√2πfc)
C1=1.32/(2√2πfcR)
L2=0.76R/(√2πfc)
C2=0.76/(√2πfcR)
※詳しくは他の文献などを参照してください。
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各定数表 (Excel)
今回の製作は8Ω 定抵抗型 ρ=1 -6dB クロス 3way
約800Hzと7000Hzに設定しました。
定数表より 800Hzクロス近似値 : L1=L2= 3mH : C1=C2=12μF
7000Hzクロス近似値 : L1=L2= 0.36mH : C1=C2=1.5μF
パーツは手持ちを使いましたが、特に指定はありません。
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回路図
LOWのインピーダンス補正は20uF+10Ωで様子見
スイッチによる高域 約7dBのアッテネーターを抵抗2本で取付け
(ボリューム型ATTは-10dBを超えるとアバウトになる為、また抵抗の組み合わせ方で色々作れます。)
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抵抗ATT表 (Excel)
スピーカー各ユニットのインピーダンスが16Ω時は固定抵抗16Ωとパラに接続する事で
使用可能にしています。
(ウーハーのインピーダンス16Ωもテストできるように固定抵抗16Ωも取付けています)
◎測定 (誤差等があります。参考程度に見てください)
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スピーカーの簡易インピーダンス測定方法
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375のインピーダンス (Excel)
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075のインピーダンス (Excel)
◎375(16Ω)はホーンの影響の多くあり800Hz以上では12~16Ωで抵抗16Ωをパラに接続しました。
◎075(16Ω)はロットが少し離れている為かRとLが少し違いますが8~11Ωで測定値が低かった為
8Ωと見なして16Ωの抵抗は接続せずにしています。
各ネットワーク出力の電圧測定(音圧特性ではありません)
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LOWの特性1 (Excel)
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LOWの特性2 (Excel)
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MIDの特性 (Excel)
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HIの特性 (Excel)
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3wayの特性 (Excel)
◎ヒアリング時は MID ATT ON、ボリュームATT -6dB(合計-13dB位)
HI ATT ON、ボリュームATT -10dB(合計-17dB位)
ATTによりユニットのインピーダンス変化は殆ど吸収されています。
☆このスピーカーは、アンプのテスト用に暫く使用予定。
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